経費ってどんなもんよ

こんにちは、税理士のはかまだです。

 

今日は必要経費についてお話していこうかなと思います。

 

 

レシートのやま

 

はて、経費というと、どんなイメージでしょうか。


売上から引いていいやつ

税金を安く抑えるために必要なやつ

レシートを忘れずに集めないといけないやつ

なんかしらんけど落ちるやつ

なんかちいさくてかわ(このへんでやめておきます)

 

でしょうか。

 

 

国税庁では必要経費について、以下のように説明していますね。

 

①    総収入金額に対応する売上原価その他その総収入金額を得るために直接要した費用の額

②    その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額

 

 

あっさりというか、ざっくりしています。

 

 

 

■経費にしていいものってなに?

上に書いたとおり、国税庁はこのようにしか言っていません。


「この業種については、この購入費用は経費にしちゃダメ!」と法律で明記されているわけじゃありません。

なんで税理士が言ってたからオールOKというわけでもありません。(ある程度の判断にはなりますが正解をお教えする者ではないのです。)

 

じゃあ判断基準は一体なんなんでしょう。

 

売上に関連するものはまずわかりやすく経費と考えられますよね。

売るモノそのものの仕入とかですね。

もしくはサービスだったら、そのサービスをするためにかかる費用ですよね。

 

あるいは事業に関係して支出したものも経費となりますよね。
家賃ですとか、従業員の人件費ですとか、あるいはネット関係であればネット接続費用ですとかパソコンですとか。

このへんも比較的わかりやすいのではないかなと思います。

 

ですが、経費となるものは大体の人にとって共通に経費となるものもありますが、人によって、事業の内容によって変わりうるものがあると私は考えています。

 

たとえで話しましょう。


雑貨屋さんをやっている人は、雑貨そのものの仕入のほかに、店を運営するための費用、ネットでお店を開くための手数料などは経費に入るでしょうね。
車で方々に仕入れに行けば車関係の費用が入ってきたり、購入いただいたものの包装費用ですとか。

ハンドメイドの作家さんからアクセサリーを買って売っていたら当然経費にはいりますよね。(というか仕入そのものですよね)


じゃあお寿司屋さんではどうでしょう。
ハンドメイド雑貨のアクセサリーを買ったレシートがあったとして、お寿司屋さんの経費にしてもいいでしょうか?

 

この人の商売にとっては経費となっても、この人でも経費でOKとは限らないということです。

 

しかし「事業に関係があるか?」を考えるのはとても大事だと思います。

私の事業にとってこの支出は関係があるかな?と考えてみましょう。

経費かどうか判断がつくのではないでしょうか?

 

 

 

■そのレシート、説明ができますか?

 

「説明のできる費用であること」は重要だと思っています。

 

たとえばレストランのレシート。

内容に「お子様ランチ」が入っていたとします。

 

「誰と行ったか」「事業に関係あるものか」きちんと説明できますでしょうか?

 

確定申告書や源泉徴収票がありますので家族構成や年齢構成くらいはすぐに分かります。

「ああ、小さい息子さんが1人おられる3人家族の方ですね」と。

 

家族でプライベートで行った、と思われない理由がそこに存在しますか?

 

割とこの辺の説明ができるかどうか、というのが「経費となる領収書」であるかどうかを考える上で大事かなと考えています。

 

 

先のお寿司屋さんでのアクセサリー、私は絶対ダメとは書いていません。

条文にももちろん書いていません。

どうしても必要だった理由があればそれは経費でしょう。

どーーーーーーーおしてもな合理的な理由、ありますか?

なんならそれで他人(具体的には税務調査に来た税務署の職員とか)を納得させられますか?

 

(ここまで書いといてなんですが、私は大変難しいと思っていますけれども)

 

 

それではまた。

 

 

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おまけ:

タイトルを宮崎らしく「経費ってどげなもんね」と迷いました。